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猫からの素敵な贈り物

りんのすけとの出会い

りんのすけとの出会い

少々重い話になりますので、苦手な方は普段の日記をお読みください。


2004~2005年、それは私にとって試練の年でした。
どうしても好きなことで仕事がしたかった、そんな思いを捨てきれずに転職してやり始めた仕事でしたが、なかなか収入に結びつかず、トラブル続きの職場。。。
そんな中、仕事中に度々ひどい息苦しさを覚えるようになったのです。
病院へ行けど原因がはっきりしない日々。
子供もそろそろ欲しいと思っていたので、きっぱりと仕事を辞めました。

さて、体を治して再出発、といいたい所なのに、体は余計に悪くなっていくのです。
異常な冷え、手足の痺れ、首の痛み、他にも色々と。
息苦しさは、たまに息苦しいから、常に何となく呼吸がしにくいまでになってしまいました。
その間、色々と病院へ行きました。
でもどこへ行けども、血液に異常がないから、聴診器で変な音は聞こえないから、と相手にしてもらえない。
疑いのあった喘息のことを医者に話せど、「ゼイ音聞こえないから違うよ。」とか「違うって言ってるんだから医者を信じろ!」と冷たい言葉ばかり。

最後はここしかないと思い、心療内科や神経内科へも行来ました。
そこでは「自律神経失調症」という診断がくだされたのです。
これは、医者が適当な病名が見当たらない時につける病名だそうですが、その時は疑いもせずに処方された薬を飲みました。
すると薬が合わなかったのか、手足がひどく痺れ、絶食になり体重は一気に5kgも痩せ、窓の外を見てここから飛べるとワケの分からないことまで思うように。。。
一体自分は何なんだろう、体の病気?ノイローゼ?

同じ頃あった健康診断では、筋腫が発見され、精密検査を受けるように言われたのです。
結果、多発性子宮筋腫でした。
そして息苦しさを調べる中で、甲状腺の腫瘍も発見されてしまいました。
体がおかしい、検査が重なる、その時の私は何事も楽しくなく、毎日生きることすら面倒になっていました。

そこへ追い打ちをかけるかのように、周りから届くのは出産の知らせばかり。
私にはなかなか子供ができず、こんな私を旦那は「病気で恐い」と言う。
これ以上の惨めはなかった。
そして「子供はまだ?」、「子供はいいよ。早く作りなよ。」そんな何気ない言葉すら凶器に聞こえ、誰とも話したくなく、突然涙が出て止まらないこともありました。

でも家にこもってばかりではいけないと、一人で近所を散歩したり、今まで縁がなかった図書館へ行ったり。
もがく私。
すると不思議なことに、今まで通り過ぎてたことがすごく新鮮に見えるのです。
草や木や、蝶が、もちろん野良猫も。

その後もう一度だけ病院へ行ってみようと最後の思いをかけて、呼吸器専門の先生を探しました。
思い切ってその先生を訪ねた所、やっとまともな診療をして頂けたのです。
先生は、「今まで辛かったよね。」って声をかけてくださいました。
たったその一言、それだけで私は救われたのです。
すぐに必要な検査の予定を組んで頂き、翌日大学病院で検査を受けました。
私は『気道過敏症(喘息体質)』と診断され、ようやく息苦しい原因を知ることができたのです。
でも残念なことに通常の喘息発作とは違うので、薬や治療法はないと言われました。
子供の頃小児喘息であり、その後もそれらしき気配があったので、大体喘息ではどんな薬が処方されるかは分かっていました。
それも以前試して効果がなかったので、この診断には何も疑問を持ちませんでしたが。。。
危険因子を避ける対処しかないそうです。

原因が分かってほっとする反面、この状況は変わらないという複雑な気分。
そんな時に、わんにゃんショーに出かけて、無性に猫のことが頭から離れなくなりました。
そういえば神経内科の先生が、「辛い時には夢中になることを見つけるのがイチバン」と言っていたな。
その後『猫と暮らしたい』という思いは強くなり、ネットでりんを見つけました。
すぐにお店へ行きりんに会ったら、何だか運命のようなものを感じたのです。
というより、運命を感じていたのは、私より先に旦那のようでしたが。

そしてりんは目出たくウチの子になるハズ、だったのにりんが体調を崩して引き渡しがかなり延びてししまうことに。
私は、毎日厄よけのお札に、お祈りしました。
とげ抜き地蔵へも行って、自分の病気のことと同時にお参りしました。
りんが元気になりますように。。。
その甲斐あってか、間もなくりんは元気になり、ウチの子として迎え入れられました。
大好きだった亡き祖父から2字をもらい、『りんのすけ』と名付けました。
天はこんな自分を改め立ち直らせる為に、りんを授けてくれたのかもしれません。
同時期にブログとの出会いがあり、私はまた頑張ってみようかなと思えたのです。

ここまで読んで下さった方々、長々とおつきあい頂きありがとうございます。
まだまだ甘ちゃんなえみもんたブログですが、これからも温かく見守ってやってください。



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